こんにちは、Ichigonです!
最近、メンズのお客さんから
「フェードカットにしたいんですけど………」とか
「フェードカットってできますか?」とか
そういった相談が増えてきました。
『フェードカットって何ぞや?』
ちらほらよく聞くヘアスタイルだと思いますが、分からない方結構多いかと思います。
どんな髪型なのか?
どんな人が似合うのか?
どうやってやるのか?
などなど………
この記事では様々な疑問を細かく解説していきます!
目次
フェードカットとは?
分かりやすく言うと、上の画像がノーマルなフェードカットスタイルです。
物凄く短い刈り上げになってるのが分かるかと思います。しかしながらその長さは裾のみで中間からは長めに刈り上げて短い所とのギャップが際立っています。ぼかしも綺麗にされています。
カットしてる立場から考えると、フェードは極端に短い裾刈り上げです。
スキンフェードとも言います。
極端に短いというのは、通常の裾刈り上げスタイルのスタートの長さは6㎜くらいですがフェードはスタートがもうゼロに近いです。
ゼロに近いというのは、お店によってバリカンの最小値が違うのもありますし、一般的な床屋さんであれば剃ってくれるのでゼロ㎜というのもできるでしょう。髭剃りで裾を剃るという事も1000円カットみたいな安いお店はできないでしょうが、それ以外では希望したらやってくれるはずです。
ただ基本的にはバリカンで全て出来ますので、いつも行っている美容室や床屋さんにあるバリカンの最小値を聞いて見るといいでしょう。
1㎜以下があるのが望ましいです。
その長さからの刈り上げのグラデーションが美しいのがフェードカットです。
フェードカットが向いている人、向いてない人は?
フェードカットはベリーショートっていう短髪のスタイルに分類されます。
フロントやトップ部分は長く残したりと自由はききますが、説明した通り耳周りや裾の方はとんでもなく短いです。
オシャレ坊主では無いですよ?ww
ベリーショートでもフェードカットは骨格や、髪質、毛量がとても重要です。
フェードカットに向いている人
これらの要素を満たしているのであれば、かなり綺麗なフェードカットが出来ます。
逆にこれらの要素を満たしていないと向いていないという事です。
フェードのカッコ良さは0㎜から刈り上げて上につなげるそのカットラインの『ぼかし』にあります。このぼかしが上手くいかないと白黒のラインがモロに出てツーブロックかのような錯覚に陥ります。
またそれでいてフェイスラインは直線的にとるのが特徴で、それによりぼかしが余計に際立ち綺麗に見えます。
これが上手くいくかどうかは骨格、毛量、髪質が非常に重要になってきます。
ある程度ベースの条件が揃ってぼかしが上手いと綺麗なグラデーションになり、カッコイイ!って思えるフェードが出来上がります。
北朝鮮の金正恩委員長もフェードカットです。ただカッコ良いかと言われると何とも言えないですw
あちらではあれは覇気カットと言うらしいですねw
………が、
技術的に見るとぼかしは物凄く綺麗で美しいなぁと思います。
ただ、アジア系の方よりはヨーロッパやアメリカの方や南米の方の骨格が向いているのかなと個人的に思います。
フェードカットのやり方
フェードカットは普通の長さ(6㎜くらい)の刈り上げが、0㎜になった刈り上げと単純に考えてください。
先程の画像はどのように構成されているか、僕が見た感じの感覚でラインと㎜数を付け加えてみました。
順番に下の赤いラインより下は0㎜のエリアです。
下と上の赤ラインの間は3㎜です。
上の赤ラインよりも上は6㎜スタートで9㎜着地くらい。
さて、まずどこから先に刈るかですが、
①6〜9㎜エリアを刈っていきます。
上から刈っていく方が失敗する確率は格段に減ります。慣れている方は下からでもイメージ付いているので大丈夫ですが、最初は上の長さからが無難です。
6〜9㎜エリア全体に9㎜入れたら上の赤ライン付近を6㎜で刈っていきます。むしろそのエリアに関わらず、長い分
注意すべきは6㎜を上まで刈りすぎない事。あくまで赤ライン付近に留めて刈りすぎない、無理しないのがコツです。
②3㎜エリアを刈っていきます。
上の6㎜に繋げる感じで入れていきます。
そのままゴリゴリと上の赤ラインまで3㎜の長さで入れると、ぼかしの難易度が格段に上がるので徐々に手前に引く感じでバリカンを抜いていきます。そうする事により長さが残るのでぼかしやすくなります。
③0㎜エリアを刈っていきます。
ぼかしを考えるとここもやはり徐々に抜く作業が必要です。
3㎜に繋げる感じでバリカンを入れていきます。
やり方はたくさんありますが、バリカンで先に「ここまでは0㎜」って目安として直線的に線を入れちゃうのもありですね。そうしたらその線より上は刈らないと思うので刈り過ぎを抑える事ができます。
④各エリアのぼかしを細かく整えていきます。
0㎜〜3㎜の間の1.7㎜と言う数字、これはラインがぼけやすい㎜数です。もっと細かく言ったら1.4㎜とか刻んで入れるのが繋ぐと言う意味では正解です。
頭の形にも左右されますが、1.7㎜でイマイチだなと思ったら刻んで入れていきましょう。
3㎜〜6㎜の間も同じで5㎜がぼけやすいです。これもイマイチであれば細かく刻んでいきましょう。
注意すべきはこれまた同じで、バリカンを入れ過ぎない事。
あくまでもぼかしとして入れるので繋ぎ位置として赤ライン周辺のみ入れていきましょう。
ぼかしができたら刈り上げ部分は終了です。
お疲れ様でした(^_^)
あとはトップやバングを整えてオールバック風にしたら完成です。
この画像を見る限り、刈り上げ部分と長い部分は繋がってなくツーブロックになっています。
全く別物として切り分けてくれたら良いです。
必要な道具は?
フェードカットに必要不可欠なのはバリカンです。
あとはコーム(櫛)とハサミです。これはトップ、バング部分のカット用として使用します。
家庭用のバリカンも悪くは無いですが、やはりパワーがないとストレスになります。㎜数も細かく刻める物が望ましいです。
床屋さんが使うような鉄バリカンは0㎜から1㎜単位で刻めますが、重いし中々扱いが難しいです。
僕が使っているバリカンはプロ用で0.8㎜からしか無いですが、ダイヤルでそれなりに細かく刻めるし扱いやすいです。パワーがある分、サクサク切れてストレスフリーです。
切れすぎてやりすぎるかもですがwww
ただ道具もあるデザインを創るには必要不可欠な要素ですので覚えておいて下さい。
コームは宮村浩気さん監修のアフロートコームを愛用しています。
幅も広く平で密歯もあり毛束も取りやすくメンズ、レディース共に扱いやすいです。
Amazonや楽天でも買えますので気になった方は参考にして下さい。
まとめ
以上がフェードカットとは何ぞや?の美容師としての個人的な回答でした。
これを見てなるほどなと、こんなスタイルなのかと思ってくれたら幸いです。
ただ、本当に道具って大事でそれだけでも他と差が付きますので、道具の重要性も認識していただけたら嬉しく思います。
フェードカットやってみたいと思ったら、理解をした上でお近くの美容院もしくは床屋さんに行って担当者と相談してカッコよくしてもらって下さいね(^○^)